久々の更新です。神楽坂「うす沢 本の市」開催中の「お題本・神楽坂本」報告

●「お題本の会」の皆さま、「お題本・神楽坂本」を出品してくれた古本仲間の皆さま

久々の更新となり申し訳ないです。「f」やら「t」などに書いていたら、ご無沙汰になってしまいました。また、せっせと書きますぞ〜

●甘夏書店さんからのお誘いメールにありました、9月29日(日)開催の「おかえり!放浪書房トーク」に行きます〜 お誘いありがとう

放浪さんからのメールに「佐賀・長崎に行くつもりが何故か北陸?!どうして日本海?!“衣食(+職)住”と手製の本屋台を20万円の中古の軽バン「放浪号」に積み込んで、風の向くまま、気の向くまま、旅してきた99日間!
旅をしながら旅の本を売り歩く「旅する本屋 放浪書房」の7年目の新境地!
旅の写真と放浪トークで、貴方を旅に連れ出す2時間。お代は見てのお帰り☆ 」と

あり、これは面白そうですよね〜

29日空いてるかた、ぜひ行ってください!

18:00〜「一軒家カフェiKKA」

http://ameblo.jp/cafe-ikka/

 

●昨日26日(木)に、神楽坂・うす沢に「お題本・神楽坂本・パート2」を見に行ってきました。「うす沢」女将が「出品本の『東京人 』表紙の芸者さんは、神楽坂の芸者さんなんですよ〜」(2000・6月号特集:芸者さんに会いたい)と教えてくれました

 

●皆さま「出品」や「追加出品」していただいて、ありがとうございます。

すごく面白いフェアになってましたね〜

「神楽坂本パート3」も、また来年に開催しますのでそれまで「探書力」を磨きましょね。「パート2」に追加「探書」して行きましょう〜

 

●今回の「神楽坂パート2」では「明治・大正・昭和の東京神楽坂・大繁盛本」を秘かなテーマとしましたが、これがなかなか難しかったです

テーマのキーワードは「作家・加能作次郎」の『大東京繁盛記山手編』

昭和2年(1927年)に書いたものです。

済みませぬが、読んだことはありません〜加能さまもほとんど知りません〜

という未熟者でして、「繁盛記」って単語がぐっときて〜

で、『大東京繁盛記』を「ひねって」というか、「ひ」っくらいですが『私説東京繁盛記』小林信彦・ちくま文庫を出品して「ひ」ってみました。

 

●すばらしいことに、甘夏書店さんが「加能作次郎本」を2冊出品してました

1冊を立ち読みすると、石川県の出身で、明治40年(1907)22歳で早稲田大学文学科高等予科に入学。この時東京に上京してきたのでしょうね。

大正3年(1914)29歳で結婚し、東京牛込区新小川町に新居を構えたとあり、その後、牛込区加賀町に転居したりして、神楽坂周辺にずっと住んでいたそうです。

 

●注目したのは、「昭和5年(1930)45歳 「島田清次郎のこと」を6月の『文藝春秋』に書く」という記載です。

島田清次郎」というと「本の雑誌社」の新刊・風野春樹・著『島田清次郎 誰にも愛されなかった男』ではないですかね?

確か、石川県出身だし--------

まだこの本を読んでいないので、加能作次郎との関連は、はっきりとしませんが「大正3年、島田智教の長女房野と結婚」とあるので、ここで親戚すじになったかも--------

というわけで、本の雑誌社の『島田清次郎』を読んでみよっ〜と

「ひ」ってみた(まだ、まだ「ひねり」が足りませぬが)ことで、読了したら「神楽坂本」に出品しちゃおぅ〜かなっと

「読書力」をつけて「ひねって」みたいですね〜

 

●「神楽坂本」の関連作家&キーワードです

次回の「パート3」の「探書」の参考にしてください

夏目漱石 『坊ちゃん』など
佐藤愛子 『血脈』など
石田衣良『愛がいない部屋』
泉鏡花
北原白秋
・白州正子
古川日出男『サウンドトラック』
江戸川乱歩 『二銭銅貨』など
三島由紀夫 『宴のあと』
向田邦子 『あ・うん』など
永井荷風 『日和下駄』
・内田百閒 『サラサーテの盤』『神楽坂の虎』など
井上ひさし『泣き虫なまいき石川啄木
石川啄木
安西水丸『大衆食堂へ行こう』
・嵐山光三郎
中島梓
古今亭志ん朝
水谷八重子
上村一夫(劇画家)
・川合玉堂
・宮城道雄
井伏鱒二『牛込鶴巻町』
稲垣足穂
・柳谷金語樓
矢田津世子『神楽坂』
坪内逍遥
竹中労
色川武大
加能作次郎『大東京繁盛記』
・松山省三
・半井桃水(大衆小説家)
松井須磨子
島村抱月
・野口富士男
・新潮社
竹久夢二
金子光晴
大佛次郎
尾崎紅葉
田山花袋
西条八十
・我楽多文庫
・早稲田大学
・東京理科大
・法政大学
津田梅子
・都々逸坊扇歌
大田南畝

●神楽坂・「うす沢」出品リストも掲載しておきます

(1)『東京人 2005・1月号』特集・東京酒場めぐり

(2)『東京人 2000・6月号』特集・芸者さんに会いたい

(3)『東京人 2006・2月号』特集・東京っ子、夏目漱石

(4)『文人暴食』嵐山光三郎・マガジンハウス

(5)『スケッチブックの一人旅』安西水丸・JTB

(6)『狂人日記色川武大・福武書店

(7)『牌の魔術師』阿佐田哲也双葉社

(8)『雀鬼五十番勝負』阿佐田哲也双葉社

(9)『決定版ルポライター事始』竹中労.ちくま文庫

(10)『鞍馬天狗のおじさんは  聞書アラカン一代』竹中労・徳間文庫

(11)『少年読本』稲垣足穂潮出版

(12)『チューサン階級ノトモ』嵐山光三郎・徳間書店

(13)『エンピツ絵描きの一人旅』安西水丸・新潮社

(14)『私のなかの東京』野口富士男・文藝春秋

(15)『恐婚』色川武大・文春文庫

(16)『怪しい来客簿』色川武大・文春文庫

(17)『うらおもて人生録』色川武大・新潮文庫

(18)『あのころの街と風俗 昭和の東京』石川光陽・朝日文庫

(19)『サラサーテの盤』内田百閒・六興出版

*『神楽坂の虎』収録

(20)『ボディ・アンド・ソウル』古川日出男河出文庫

(21)『ゴッドスター』古川日出男・新潮文庫

(22)『わが心のフラッシュマン中島梓・ちくま文庫

(23)『津田梅子』大庭みな子・朝日文庫

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(24)『新・大貧帳』内田百閒・福武文庫

(25)『百鬼園先生言行録』内田百閒・福武文庫

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(26)『女神の移譲 書物漂流記』四方田犬彦・作品社

(27)『ジョン・レノン らりるれレノン』筑摩書房

(28)『神楽坂茶粥の記』矢田津世子講談社文芸文庫

(29)『喰いたい放題』色川武大・光文社

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(30)『無芸大食大睡眠』阿佐田哲也

(31)『おばけずき 鏡花怪異小品集』泉鏡花 東雅夫・編

(32)『加能作次郎の人と文学』坂本政親 能登印刷

(33)『石川近代文学全集5 加能作次郎藤沢清造戸部新十郎

(34)『鏡花短篇集』川村二郎 編・岩波文庫

(35)『泣き笑い五十年 柳家金悟樓』山下敬太郎 東都書房

(36)『高野聖泉鏡花・名著複刻全集

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(37)『大衆食堂へ行こう』安西水丸朝日文庫

(38)『私の「漱石」と「龍之介」』内田百閒・筑摩叢書37

(39)『ごはん通』嵐山光三郎・平凡社ライブラリー

(40)『猫の墓 父、漱石の思い出』夏目伸六河出文庫

(41)『私説東京繁盛記』小林信彦荒木経惟・ちくま文庫

(42)『不機嫌亭漱石』アクションコミックス「坊ちゃんの時代」 関川夏央谷口ジロー双葉社

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(43)『快人噺家十五面相』境田昭造・新潮社

(44)『笑芸人 vol.6』特集:ありがとう名人芸 古今亭志ん朝

(45)『琉球共和国』竹中労三一書房

(46)『彷書月刊 1998.9月号 竹中労の残像』

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